以前、応援してたバンドがいた。
そのバンドの名前は『THE PISS KIDS(ピスキッズ)』。
地元出身のバンドで、メンバーに知り合いがいたので、とりあえず・・・と思い、聴いてみたのがきっかけだった。
まぁ、正直いうと、義理で
シングルCDを買ってみたわけ。
ところが、意に反して、なかなか面白い。
(あ、私のいう『面白い』は『興味深い』という意味です♪)
これは、ライブが面白いバンドかも知れんぞ・・・と
アルバムも購入し、確信。
これは明らかに、ライブバンドだな。
ただ、今だから言えるけど、素人から見ても、「なんだか、プロモーションがヘタだなぁ」と思ってた。
リリースのタイミングと雑誌掲載のタイミングがあってなかったんだよなぁ。
それに、年齢的に決して早くはないデビューなのに、
アイドル路線を目指しているのか?と疑問に思ったこともたびたびあった。
それでも、初めてみた赤坂BLITZでのライブ(実はライブハウス初体験だった♪)は、とても楽しく、魅力的なステージングだった。
自分の知ってるヤツが、こんないいライブやってたんだ・・・とうれしく思った。
ステージ上で走り回る姿に、やるやん!と感動した。
帰りの夜行バスでは興奮が冷めず、一睡もできないままバスの窓から真冬の星座たちを見上げていた。
そして。
シングル4枚、アルバム2枚をリリースして、そのバンドは
メジャーの世界から姿を消した。
きっかけは、レコード会社の解体。
そう、本人たちにはどうしようもない理由だ。
レコーディングも終わり、リリースを待つだけの状態だった新曲もお蔵入り。
おまけに、マネージメント事務所の移籍とタイミングがかぶってしまい、事務所にもレコード会社にも所属しない、まさに宙ぶらりんな状態になってしまった。
こうなると、顔写真つきで登場していた雑誌にはパッタリと登場しなくなり、代わりに新しいバンドや
アーティストたちがページを埋めていった。
それでも、ライブ活動は続けていたし、ライブでは新曲もどんどんやってた。
ただ、インディーズ扱いのため、なかなか思うように活動できず、ライブも関東近県のみとなり、7人いたメンバーもいつの間にか5人になっていた。
関西でのライブは2年ばかりご無沙汰になり、これはさすがにヤバイな・・・という気配を感じたころ、バンドは無期限活動停止を宣言。
悔しいとか悲しいとかじゃなく、「あ、やっぱり」と思ってしまったことが哀しかった。
このバンドがきっかけで知り合った友人たちもいたが、今では会うこともなく、いつのまにか連絡も途絶えた。
メジャーデビューしたあの年から11年。
彼らのライブは見られなくなったけど、今でもライブハウスに足を運んでいる。
あのバンドと出会わなければ、ライブハウスに足を踏み入れることはなかったかもしれない。
そして。
5月5日、
新横浜ベルズで1日限りの復活ライブをやるらしい。
しかも、デビュー当時の
オリジナルメンバーで復活するのだとか。
確かに、あのバンドは解散ではなく、無期限活動停止ではあった。
それでも、なぜ、今、復活ライブをやるのだろう。
あの日のライブで何度も「最後のライブ」と繰り返していた彼らに、どんな心境の変化があったのだろう。
どこかすっきりしない気持ちがここにある。
ただ。
結婚して父親になったメンバーもいる今の彼らなら、いったいどんな
音楽を聞かせるのだろう。
どんなステージングを見せるのだろう。
そんな期待にも似た気持ちも、ここにあるのかもしれない。
THE PISS KIDSをあの日のままでとどめておくべきのか。
それとも、今のTHE PISS KIDSを受け止めるべきなのか。